突然ですが、2019年6月1日放送のTBS『世界ふしぎ発見!』をご覧になりましたか?
ハワイ島特集で、偶然にも放送の約1か月前に私が実際に訪れた場所が紹介されていました。
ハワイ島では活発な溶岩は見られない(2019年7月現在)
2018年5月3日に発生したハワイ島の噴火。
その噴火活動は約3か月続き、8月に入ってその活動は急速に衰え、
4か月後の2018年12月、35年続いたキラウエア火山の噴火に終息宣言が出されました。
2019年7月現在、ドロドロとした活発な赤い溶岩は、かつて見られたハレマウマウ火口で見ることはできません。
そして、オーシャンエントリーと呼ばれる陸から海へ溶岩が流れ出る光景も、ハワイ島では見られません。
それは、ハワイ島が大きな魅力の1つを失ったと言えるかもしれません。
最も新しい溶岩を見たい
ですが、私には1つの欲求が芽生えました。
「2018年に流れ出た溶岩を、安全かつ許可されたできるだけ近い場所で見てみたい。」
2018年に発生した噴火によって、ハワイ島では今でも立ち入り禁止が続く場所が少なくありません。
一方、以前は立ち入り禁止だった場所は徐々に規制解除されています。
大噴火の翌年だからこそ見られる景色を、この目で見て、感じたい。
そこは、私が当初計画していた半日分の予定を変更せざるをえないほど遠い場所でした。
レイラニ・エステーツからの噴火による影響
それは、キラウエア火山から東へ約25㎞離れた場所にあります。
レイラニ・エステーツのあるプナ地区は、これまでに何度も噴火により溶岩が流出し、その度に多くの人が家や土地を失いました。
ところが、このプナ地区はペレの住む大地とも言われ、人々はペレから土地を借りているだけ、ペレが大掃除をする(=噴火)のを自分たちが止めることはできないとペレを崇めています。
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_maps.html
(上記リンクAugest 14,2018のMapより引用)
この地図のとおり、2018年5月にレイラニ・エステーツの第8亀裂から噴火が始まり、溶岩流は第8亀裂から南~東方向に向かい、やがて海へ流れ落ちました。
溶岩流はハイウェイ130号線と132号線の一部をも飲み込んだため、それらの一部区間が封鎖され、現在も解除されていない箇所があります。
プナ地区へは、ヒロとボルケーノの間にあるケアアウという街からハイウェイ130号線に入り、少し車を走らせるとパホアという街に入ります。
この街を過ぎるとお店が極端に少なくなるので、もし食料や飲料・ガソリンが少なくなっていたらパホアの街で補充するのをオススメします。
お急ぎの方はラバ・ツリー州立公園へ
パホアから132号線へ入るとラバ・ツリー州立公園があります。
『ラバ・ツリー(Lava Tree)』は溶岩が森に流れ込んだ時に木々を囲んで冷え固まった溶岩樹のことで、それらが多くある公園です。
2018年5月の噴火ではこの公園近くにも溶岩流が迫ったので、この公園の近くでも新しい溶岩は見られるようです。
新しい溶岩を見たい、だけど先を急ぐ方はこの公園に行くのがいいかもしれませんね。
私が向かう目的地へは、以前はこのラバ・ツリー州立公園を抜けて向かうことができましたが、私が訪れた2019年4月時点では、この公園内を走る132号線から分岐するポホイキ・ロードが通行止めとの情報があったので、私はこちらのルートでなく、迂回ルートを進むことにしました。
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