2018年5月のハワイ島噴火により、キラウエア火山国立公園内では通行止めや立入禁止の場所が2019年7月現在もまだまだあります。
その中の1つがサーストン・ラバ・チューブ。
そこは整備されたラバ・チューブ(溶岩洞窟)で、車椅子の方でも入場可能だったそうです。
2018年5月の噴火まではキラウエア火山の中でも指折りの人気スポットだったサーストン・ラバ・チューブは、噴火に伴う地震の影響で地盤が緩み、崩落の危険があるため2019年7月現在も閉鎖されたままです。
ラバ・チューブとは
ラバ・チューブは、噴火の際に溶岩が流れた場所で、外側が先に冷え固まった結果、最終的に溶岩が流れた部分が空洞となり、名前の通りチューブのようになった溶岩洞窟のことをいいます。
ハワイ島にはサーストン・ラバ・チューブ以外にも名もなきラバチューブがたくさんあり、中にはまだ発見されていないものもたくさんあるんだとか。
しかし、その多くは崩落のおそれがあるため安全ではありません。
でも、ハワイ島に行ったら溶岩洞窟を体験したいと思いませんか?
そんなわけで、今回私はカウマナ・ケイブに行ってきました。
その歴史は古い
カウマナ・ケイブは、1880年11月に発生したマウナ・ロア山からの噴火による溶岩流でできた洞窟です。
私は約30年前に家族旅行でハワイ島1日日帰りツアーに参加したことがあり、その時にこのカウマナ・ケイブを訪れています。
当時のことはそんなに覚えていませんが、急な階段をビクビクしながら下りたこと、そのとき階段の回りに苔とシダ植物が生い茂っていた光景は今でもぼんやりと記憶の片隅にあります。
やはりヒロは雨が多い
その日は雨が多く、道中どしゃ降りの雨が降り、今回は訪れることができないかもしれない…と一度は諦めかけたのですが、幸い雨が小降りになったので立ち寄ることにしました。
駐車場は10台ほど停められるスペースがありますが、天気が悪いからかほとんど駐車している車がいなかったのですぐに車を停められました。
いざ洞窟へ
洞窟へは狭い階段を下りていきます。
あぁ、この光景…。
30年前の記憶が蘇ります。
階段を下りると、向かって左と右それぞれに洞窟があります。
左側の洞窟は、20m位入った辺りでしょうか、ほふく前進で奥へ行くしかないほどの穴の大きさになってしまい、早々に出てきました。
右側の洞窟はとても大きな穴なので歩いて進むことができます。
私は日本から100円ショップで買った携帯用の小さな懐中電灯を持参しました。
それを手に数十m奥へ進みましたが、それがすぐに役に立たなくなるほど真っ暗闇になりました。
やはり本格的に奥へ行くにはヘッドライトの持参が必要です。
ただし、この洞窟は数㎞あると言われているので、ヘッドライトにプラスしてヘルメットや服装を万全にして挑むのがいいと思います。
当日は雨が降っていて湿度が高かったですが、洞窟内はそれ以上に湿度が高く100%あるのではと思えるほどで、でも温度はやや肌寒いくらいでした。
足下にはゴツゴツした大きな岩が階段状となり、かつ濡れているのでいつ転倒するかとヒヤヒヤしました。
カウマナ・ケイブの概要
足の悪い方、小さなお子さんをお連れの方にはオススメできない観光スポットですが、
サーストン・ラバ・チューブが閉鎖されている2019年7月現在、溶岩洞窟の迫力を味わえる貴重な場所となっています。
ヒロの街から近いので、ヒロに行かれる際はぜひ立ち寄ってみてください!
Kaumana Caves State Park(公式ホームページ)
ヒロの街から車で約10分、駐車場・トイレ有
※上記は全て2019年7月現在の情報ですので、ご旅行の際は最新情報をご確認ください。